はじめに
毎年10月は最低賃金の改定時期です。採用担当者や経営者にとって、最低賃金の改定は求人票の修正や既存スタッフの賃金見直しに直結する、見逃せない重要情報です。本記事では、2026年10月に適用される千葉県の最低賃金と、企業側が対応すべきポイントをわかりやすく解説します。
2026年10月 千葉県の最低賃金は時給1,195円(予定)
2026年10月より、千葉県の地域別最低賃金は時給1,195円に引き上げられる予定です。
2025年10月時点の最低賃金は時給1,140円でしたので、55円の引き上げとなります。正式な発効日・金額は、必ず以下の公式情報源でご確認ください。
- 厚生労働省 最低賃金特設サイト
- 千葉労働局(公式ウェブサイト)
千葉県の最低賃金の推移(参考)
| 年度 | 時間額 | 発効日 |
|---|---|---|
| 2022年度(令和4年度) | 984円 | 2022年10月1日 |
| 2023年度(令和5年度) | 1,026円 | 2023年10月1日 |
| 2024年度(令和6年度) | 1,114円 | 2024年10月1日 |
| 2025年度(令和7年度) | 1,140円 | 2025年10月1日 |
| 2026年度(令和8年度) | 1,195円(予定) | 2026年10月初旬(予定) |
ここ数年、千葉県の最低賃金は毎年30〜90円程度のペースで引き上げられています。現在の賃金体系が最低賃金ギリギリの水準であれば、早めの対応が求められます。
よくある疑問:適用のタイミングはいつ?
Q. 10月1日から適用されるのか?
最低賃金の発効日は例年10月1日前後です。ただし、年度によって数日前後することがあるため、正式な発効日を必ず確認してください。発効日以降に働いた労働に対して新しい最低賃金が適用されるのが原則です。
Q. 給与の支払日が基準になるのか?
「給与の支払日が発効日より前なら旧賃金でよい」と誤解されるケースがありますが、これは誤りです。最低賃金は「労働した日(発効日以降)」が基準となります。
具体例:
- 発効日:2026年10月1日(予定)/給与締め日:10月15日/給与支払日:10月25日
この場合、10月1日〜15日分には新しい最低賃金(時給1,195円)が適用され、9月分(〜9月30日)には旧賃金(時給1,140円)が適用されます。月をまたぐ給与計算が発生する場合は、発効日前後で日割り計算が必要です。給与計算担当者への周知も発効日前に済ませておきましょう。
雇用主が対応すべきこと
既存スタッフの賃金を見直す
最低賃金を下回る賃金の支払いは最低賃金法違反となり、50万円以下の罰金が科せられる可能性があります。以下の手順で早めに対応してください。
- 全スタッフの現在の時給・日給・月給を一覧化する
- 新しい最低賃金(時給1,195円)と照らし合わせ、不足しているスタッフを抽出する
- 発効日までに賃金改定の手続きを完了させる(雇用契約書・労働条件通知書の更新も忘れずに)
- 給与システムへの反映を確認する
今回は55円の引き上げとなるため、現在時給1,140〜1,194円のスタッフは全員が改定対象となります。長期間同じ賃金で働いているパート・アルバイトスタッフは特に注意が必要です。
求人原稿の時給を修正する
発効後も旧賃金のまま求人を掲載し続けることは法令違反となります。発効日に合わせて求人原稿の時給を1,195円以上に更新してください。また、最低賃金ギリギリの時給では応募が集まりにくい傾向があります。競合他社の相場も踏まえ、最低賃金+αの時給設定を検討することをおすすめします。
月給・日給の場合、最低賃金を満たしているか確認する方法
最低賃金は「時間額」で定められているため、月給制・日給制の場合は時間換算して確認する必要があります。
月給制の場合:月給 ÷ 月の所定労働時間 = 時間単価
例:月給200,000円、月の所定労働時間160時間 → 200,000円 ÷ 160時間 = 時間単価1,250円(適法)
日給制の場合:日給 ÷ 1日の所定労働時間 = 時間単価
例:日給9,600円、所定労働時間8時間 → 9,600円 ÷ 8時間 = 時間単価1,200円(適法)
なお、月給に通勤手当・家族手当・皆勤手当などが含まれる場合、最低賃金との比較ではこれらを除外して計算するケースがあります。詳細は厚生労働省のガイドラインを参照してください。
まとめ
2026年10月より、千葉県の最低賃金は時給1,195円に引き上げられる予定です(2025年10月時点の1,140円から55円の引き上げ)。最低賃金は発効日以降に労働した分から適用され、給与の支払日は基準になりません。雇用主は発効日までに以下の対応を完了させてください。
- 既存スタッフの賃金が時間換算で1,195円以上になっているか確認・改定する
- 雇用契約書・労働条件通知書を更新する
- 求人原稿の時給を1,195円以上に修正する
- 給与システムへの反映と、月またぎの日割り計算を確認する
正式な発効日・金額は、厚生労働省または千葉労働局の公式発表で必ずご確認ください。
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